中島嘉克
ウクライナの国民的歌手チーナ・カーロリさん(37)が10日、楽天グループの三木谷浩史社長の招きで初来日した。16日まで日本に滞在し、チャリティーステージに出演したり、政財界のリーダーと会談したりしてウクライナの窮状を訴えるという。
カーロリさんは、歌手のほか俳優やテレビ番組の司会者としても活動するウクライナのアーティスト。日本では14日に幕張メッセ(千葉市)で開催されるイベント「楽天ガールズアワード2022 S/S」のチャリティーステージに特別ゲストとして出演する予定という。
三木谷氏は2019年にウクライナを訪問した経験があり、ゼレンスキー大統領や現地のビジネスパートナーと面会する中でカーロリさんとも知り合った。ロシアによるウクライナ侵攻後も無料通信アプリ「バイバー」で連絡を取り合っており、今回の来日につながったという。
羽田空港に到着したカーロリさんは報道陣に「私は自分の国を代表して、いかにウクライナが美しい国であるか、才能に満ちた国であるか、勇気のある国であるか示すために来た」とコメント。出迎えた三木谷氏も「ウクライナは大変な惨状になっていて、我々にできることは限られている。緊急来日ということで来ることができて本当に良かった」と語った。(中島嘉克)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル